Cloud Awards – DMARC Manager

執筆者 Hornetsecurity / 31.07.2025 /
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DMARC管理ツール:スムーズなメール認証の鍵

メールは、ビジネスにおける最も重要なコミュニケーション手段のひとつです。しかし、近年では多くのメールがスパムフィルタにブロックされたり、そもそも配信されなかったりする問題が深刻化しています。特にYahooやGmailなどの主要なプロバイダーは、サイバー攻撃への対策を強化しており、この傾向はますます強まっています。
その中で、ブランドのなりすましはサイバー犯罪者にとって主要な手口となっており、営業機会の損失や顧客との信頼関係の崩壊など、企業に多大な被害をもたらしています。

こうした課題への解決策として注目されているのが、DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)という認証です。DMARCは、SPF(Sender Policy Framework)とDKIM(DomainKeys Identified Mail)という2つを組み合わせることで、送信元が正当なドメインであることを検証し、なりすましやフィッシングから企業や受信者を保護します。DMARCを導入することで、企業は自社ドメインの信頼性を高め、安心してメールを届けられる環境を整えることが可能となります。

なぜDMARCが重要なのか

米国では、メールの配信失敗によって年間590億ドルもの損失が発生していると推計されています。1通のメールが届かないということは、それだけで顧客との接点や売上の機会を逃しているということです。

また、経済的損失だけでなく、ブランドの信頼性への影響も深刻です。あるメール配信サービスの調査によれば、正当なメールがスパムフォルダに入り続けたことで、「その企業への信頼が低下した」と答えた人は53%、「メールの購読を解除した」と答えた人は10%にのぼりました。
つまり、メールが届かないという問題は、単なる伝達ミスになるだけではなく、企業の売上や顧客ロイヤルティに直接影響をおよぼす深刻な課題なのです。

その点、DMARCはスパムフォルダへの振り分けを防ぎ、確実にメールを届けるために極めて有効な技術であり、今後のビジネス成長に欠かせない存在と言えるでしょう。

DMARC導入の難しさ

一方で、DMARCの導入と運用にはいくつものハードルが存在します。SPFやDKIMの設定を間違えたことで認証に失敗し、「なぜメールが届かないのか」分からない状態に陥ってしまうケースは少なくありません。特に、大量のメールをさまざまな送信元から送る企業にとって、ただしくDMARCを導入することは容易ではありません。

さらに、メールプロバイダー側は年々フィルタリングを厳しくしており、DMARCを適切に導入していないと、正当なメールであってもスパムであると誤って判断されてしまう可能性があります。
しかし、その状況を把握する元情報となるDMARCレポートを読み解くには専門知識と膨大な時間が必要であり、多くの企業では「なぜ失敗しているのか」が分からないまま、問題が放置されたままたになっています。

DMARC管理ツール:導入・運用の最適解

このような課題に対し、DMARC ManagerのようなDMARCの導入、管理ツールは非常に有効なソリューションです。複雑な設定やトラブルシューティングを簡素化し、認証の仕組みを直感的に管理できるようにします。

DMARCのレポートを可視化することで、未認証メールの送信元や設定ミスの原因を明確にし、迅速な対策が可能になります。また、許可されていないメール送信の兆候を検出し、なりすましやフィッシング攻撃からブランドを守ることができます。

複数ドメインを運用する企業にとっては、すべてのドメイン設定を一元管理できる点も大きなメリットです。さらに、BIMI(Brand Indicators for Message Identification)にも対応することで、受信者のメールボックスに企業ロゴを表示でき、ブランド認知や信頼感の向上、メールマーケティングの効果改善にもつながります。

信頼がすべての時代に、DMARC Managerは不可欠な存在

今日のビジネス環境では、「メールが届くこと」「正しい送信元であること」「信頼できる企業であること」が、企業の存続と成長に直結します。DMARC Managerはその実現を支える強力なパートナーです。

複雑な技術を誰でも使える形に整え、ブランドを守り、顧客との信頼関係を築く――DMARC Managerは、メールセキュリティの新しいスタンダードです。


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